「終活」という言葉、よく聞くけれど、実際に何から手をつければいいのか分からない。そんな声をよく耳にします。筆者自身もまだ経験していないので、調べていく中でも、何から始めればいいのかが一番の悩みどころだと感じました。
この記事では、終活とは何か、なぜ必要なのか、そして実際に何から手をつければいいのかを、できるだけ具体的に整理してみます。個別のテーマについては、詳しい記事もあわせて紹介しているので、気になるところから読んでもらえればと思います。
終活とは、そもそも何なのか
終活とは、人生の終わりに向けて、身の回りのことや財産、医療・介護に関する希望などを、元気なうちから整理・準備しておく活動のことです。
「終わりの活動」と聞くと、どうしても重たいイメージを持ってしまいがちですが、実際にやってみると、そう暗い話ばかりでもありません。むしろ「残された家族が困らないように」「自分の希望をちゃんと形にしておきたい」という、わりと前向きな理由で始める人が多い印象です。
なぜ終活をするのか
一番よく聞くのは、やっぱり「家族に迷惑をかけたくない」という理由です。財産や大事な物のありかが分からず、遺族が右往左往してしまうケースは、実際けっこうあります。
あとは、自分の希望をはっきりさせておきたいという理由もよく挙がります。延命治療をどうするか、葬儀はどんな形がいいか——こうしたことを本人が生前に決めておけば、家族も「これでよかったのかな」と迷わずに済みます。
副次的な効果として、身の回りの物を整理することで、今の暮らし自体が快適になるという声もよく聞きます。
終活でやること、ざっくり6つ
終活といっても範囲が広いので、まずは全体像をつかむのが先決です。大きく分けると、だいたい次の6つに整理できます。
- 身の回りの物の整理(生前整理)
- 財産・相続の整理
- エンディングノートの作成
- お墓・葬儀の準備
- 医療・介護の意思表示
- 実家・空き家など住まいの今後を決める
順番に見ていきます。
身の回りの物の整理
衣類、家具、趣味の物など、正直これが一番時間のかかる作業です。「いつから始めるべきか」という質問もよく受けるのですが、これについては別の記事で詳しく書きました。
あわせて読みたい:[生前整理はいつから始めるべきか]
財産・相続の整理
預貯金や不動産、有価証券など、財産を一度洗い出して、誰に何を相続させたいかをざっくりでいいので整理しておきます。相続税の申告期限は相続開始から10ヶ月以内なので、このあたりのスケジュール感は頭の片隅に入れておくと、いざという時に家族が慌てずに済みます。
エンディングノートを書いてみる
財産のこと、医療・介護の希望、葬儀の希望、家族へのメッセージなど、思いついたことを書き残しておくノートです。法的な効力はないのですが、家族が判断に迷ったときの手がかりとしてはかなり心強いものになります。市販のノートを買ってもいいですし、正直、普通のノート1冊に手書きでまとめるだけでも十分だと思います。
お墓・葬儀のことを考えておく
家族葬にするか一般葬にするか、お墓は従来型にするか樹木葬にするかなど、こういったことをあらかじめ考えておくと、家族が短期間で決断を迫られずに済みます。急に決めろと言われると、意外と難しいものです。
医療・介護についての意思表示
延命治療をどこまで望むか、介護が必要になったときどう過ごしたいか。これも終活の中では見落とされがちですが、大事な部分です。エンディングノートに書いておくのはもちろん、できれば家族と直接話しておくのが一番確実だと思います。
実家・空き家の今後を決める
将来、実家が空き家になりそうな場合は、売るのか、誰かが住み続けるのか、活用するのか——早めに家族で話し合っておいた方がいいテーマです。こちらも別記事でもう少し詳しく書いています。
あわせて読みたい:[実家じまい(空き家整理)の進め方]
結局、どの順番で進めればいいのか
正直、一度に全部やろうとすると挫折します。個人的には、こんな順番がおすすめです。
- まずはエンディングノートに、思っていることをそのまま書き出してみる
- 身の回りの物から、少しずつ手をつける
- 財産・相続について、家族と話す機会を作ってみる
- お墓・葬儀・医療のことを、少しずつ具体的にしていく
- 実家など、住まいの今後の方針を固める
一気にやろうとせず、できるところから、というくらいの気持ちで十分だと思います。
よくある質問
終活って何歳から始めるべき? 決まりはありません。60代で始める人が多い印象ですが、40〜50代から少しずつという人も増えています。個人的には、健康で判断力のあるうちに始めるほど、気持ちに余裕を持って進められると思います。
何から手をつけていいか分からない とりあえずエンディングノートに、今考えていることをそのまま書き出してみるのが一番始めやすいです。全部を一気に整理しようとせず、思いついたところから少しずつで大丈夫です。
終活にはどのくらいお金がかかる? 身の回りの整理、お墓、葬儀と、項目によってかなり幅があります。全体の費用感については、また別の記事でまとめる予定です。
まとめ
終活は「身の回りの整理」「財産・相続」「エンディングノート」「お墓・葬儀」「医療・介護の意思表示」「住まいの今後」という6つに分けて考えると、少し取り組みやすくなります。全部を一度にやろうとせず、できるところから少しずつ進めていく——それくらいの気持ちで、ちょうどいいのだと思います。


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