終活にかかる費用の全体像|葬儀・お墓・身の回りの整理、結局いくら必要?

生活

終活について調べ始めると、結局一番気になるのは「お金」の話だったりする。

身の回りの整理にはいくらかかるのか。葬儀は?お墓は?——それぞれバラバラに調べていると、全体像がなかなかつかめない。この記事では、終活にかかる費用を種類ごとに整理して、ざっくりとした全体感をつかめるようにまとめてみた。

終活の費用は、大きく3つに分けて考える

終活の費用は、だいたい次の3つに分類できる。

  • 身の回りの整理にかかる費用(遺品整理・生前整理・実家じまい)
  • 葬儀にかかる費用
  • お墓・供養にかかる費用

それぞれ見ていく。

身の回りの整理にかかる費用

遺品整理や生前整理は、間取りや荷物量によって費用が変わる。詳しい相場は別記事にまとめてあるので、ここでは概要だけ。

  • ワンルーム〜1K程度:5万円〜8万円
  • 一軒家全体・大きめの家:25万円〜

実家じまい(空き家整理)になると、庭木の伐採や倉庫の片付けも加わるため、さらに費用がかさむこともある。

葬儀にかかる費用

鎌倉新書が2026年3月に実施した最新の全国調査(第7回・喪主経験者2,000人対象)によると、葬儀費用の総額は96.73万円(中央値)。内訳は、基本料金が72.02万円、飲食費が11.67万円、返礼品費が13.03万円となっている。なお、この金額には宗教者へのお布施は含まれていない。

葬儀の形式によっても、費用はかなり変わってくる。

  • 一般葬(通夜・告別式を行う一般的な形式):122.01万円
  • 家族葬(近親者のみで行う形式、今や葬儀全体の約半数を占める主流の形式):96.39万円
  • 一日葬(通夜を省き、告別式と火葬を1日で行う形式):74.43万円
  • 直葬・火葬式(通夜・告別式を行わず火葬のみ):49.56万円

ちなみに、同じ調査では喪主経験者の6割超(63.8%)が「葬儀の事前準備をしていなかった」と回答している。準備なしで急に直面すると、費用面でも精神的にも負担が大きくなりやすい、ということなのだと思う。

お墓・供養にかかる費用

お墓の費用も、選ぶ形式によって大きく変わる。鎌倉新書が2026年1月に実施した最新の全国調査(第17回)によると、平均購入価格はこんな感じになっている。

  • 樹木葬:71.7万円
  • 納骨堂:81.5万円
  • 一般墓(墓石を建てる従来型):152.0万円

実は近年、樹木葬を選ぶ人が全体の半数近く(2026年調査では47.4%)を占めるようになっていて、一般墓を選ぶ人の割合(15.2%)は年々減ってきている。費用の安さに加えて、「子や孫に管理の負担を残したくない」という考え方が広がっていることが背景にあるようだ。

このほか、海や山に遺灰をまく「散骨」という選択肢もあり、こちらは10万円台〜30万円程度からと、お墓を持たない分費用を抑えやすい。

費用を抑えるために考えておきたいこと

どの項目にも共通して言えるのは、「直前になって決める」と、選択肢が限られて費用も高くなりがちということ。時間の余裕があれば、複数の業者やプランを比較して、自分たちに合ったものを選びやすくなる。

身の回りの整理については、出張買取・まとめて買取に対応した業者を選ぶことで、処分費用を実質的に抑えられるケースも多い。このあたりは別記事でも詳しく触れている。

よくある質問

Q. 終活全体で、結局いくら準備しておけばいいですか? 一概には言えないが、葬儀とお墓だけでもトータル170万円〜250万円程度を見込んでおく人が多い印象(葬儀の中央値96.73万円+お墓71.7万円〜152万円で試算)。身の回りの整理費用も含めると、もう少し上乗せして考えておくと安心かもしれない。

Q. 一番費用を抑えやすい選択肢はどれですか? 葬儀なら直葬、お墓なら樹木葬や散骨が、比較的費用を抑えやすい選択肢として挙げられることが多い。ただし、親族の意向や宗教的な事情もあるので、費用だけで決めず、家族での話し合いも大切にしたいところ。

Q. 費用は生前に準備しておくべきですか? ある調査では、葬儀費用の支払いについて「故人が生前に現金を用意していた」というケースが最多という結果も出ている。エンディングノートに希望や予算感を書いておくだけでも、家族の負担はかなり違ってくると思う。

まとめ

終活にかかる費用は、身の回りの整理・葬儀・お墓の3つに分けて考えると、全体像がつかみやすい。葬儀は形式によって50万円台〜120万円台、お墓は種類によって70万円台〜150万円台と、選択肢によって大きな幅がある。早めに調べて、家族で話し合っておくことが、結局一番の節約になるのかもしれない。

(葬儀・お墓の費用は、鎌倉新書「第7回お葬式に関する全国調査(2026年)」「第17回お墓の消費者全国実態調査(2026年)」による最新データを参照した。)

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